Youtubeのアニメタイムズ公式チャンネルで2024年1月30日から同年3月1日の12時までの期間限定で配信しているので、前回に続いてアニメ『蟲師』3話「柔らかい角」のあらすじと見どころを書いていく。
前回の「瞼の光」はこちらからどうぞ。
「柔らかい角」あらすじ
とある、雪深い山中にある村に呼ばれたギンコ。その村では、冬に片耳が聞こえなくなる者が出るという。村長は蟲師であるギンコに調査を依頼した。村人の症状を見たギンコは吽という音を食らう「蟲」の仕業と見抜く。治療法があったため村民は事なきを得た。
しかし、村長の孫・真火は両耳が聞こえない上に額に角が生えてきたという。ギンコは真火の症状から吽とともに行動する「蟲」阿に寄生されたと判断した。しかし、阿には明確な治療法が存在しておらず…。
見どころ
雪の表現
「柔らかい角」の舞台は冬の山中にある村。そのため、雪景色が多く描かれている。しんしんとやわらかく降る雪が子供の頃住んでた田舎を思い出す。
私は北海道の山近くの田舎出身で、今も雪がめちゃめちゃ降る郊外に住んでいる。雪に慣れ親しんでいる身として、雪のリアルな描写が好き。
ギンコが歩くときの雪を踏みしめる音も耳に馴染んで心地良い。
そして、雪が多く降る日や降ったあとは外出する人が減るので外が本当に静かになる時がある。この静かな時がわりと好きなので、それが描かれているこの話は本当に好き。
音の表現
『蟲師』の原作は漫画なので当然音はない。そのため、真火がうるさいと言うシーンは多くの「蟲」が所狭しとせめぎ合う姿を描くことで「うるさい」を表現している。
アニメでも同じように「蟲」の姿がたくさん描かれ、そこに不思議で賑やか、そしてうるさいと思える音がついていて「イメージ通りだ」と感動した。
それから、音を波で表現したところ地味に細かくて好きなところ。村長が真火に話しかけるシーンで声を出すと波立つのが、「音」が重要な今回の話にぴったりな表現だ。
つい試したくなる手のひらの音を聞く
真火と同じく阿に寄生されていた真火の母親がやっていた手のひらの音を聞く行為。真火の母親の優しい手つきを見ると、本当に真火のことを可愛がっていたのが伝わる。
このシーンを見ると自分の耳に手を当てたくなってしまう。ちなみに、メンタル落ち込み気味のときにやると滅茶苦茶落ち着くのでおすすめ。
無音の中でやると地鳴りのような音の中に小さく脈の音が聞こえてきて、本当に心地良い。
『蟲師』は試したくなることが多くて、ほかにも色々あるのが楽しい。
まとめ
今回の話は原作・アニメともに完成度が高くて好きだ。原作にはない「音」を世界観にピッタリ合わせて作ってくださった制作陣の方々には感謝である。
ちなみに、年をとって親になると親子の話に弱くなる。だから、真火の母親が真火に自分の音を聞かせたりするシーンで涙腺ガッタガタになってしまった。
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