Youtubeのアニメタイムズ公式チャンネルで2024年1月30日から同年3月1日の12時までの期間限定で配信しているので、前回に続いてアニメ『蟲師』2話「瞼の光」のあらすじと見どころを書いていく。
前回の「緑の座」をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。
「瞼の光」のあらすじ
日の光が当たると目が激しく痛む奇病に侵された少女・スイ。どの眼科医に見せても治療法が見つからなかったため、スイは分家にある光を遮る蔵の中に入ることとなった。そして、スイは世話をしてくれる分家の少年・リキに「ふたつめの瞼」を閉じると見える光の河と、対岸にいる片目の男の話をする。やり方を教えてもらったが「ふたつめの瞼」を閉じることが出来ず、リキは光の河や男を見ることは出来なかった。
あるとき、リキも目に光が当たると激しく痛む病が伝染してしまう。すると、そこにギンコが現れて奇病の正体は「蟲」であると言い…。
見どころ
読み切り版を上手に連載版の設定に改変している
「瞼の光」は元々は読み切り版だったため、連載版と細かい点で違う部分がある。たとえば、時代設定が連載版よりも近代であったりする。そのため、原作のリキは洋服を着ている。
アニメ化に際して、連載版の時代背景で描くためにリキの服装や蔵内にあるおもちゃの描写が変わっているのが細かい。
『蟲師』は原作に忠実なのだが、こういった細かい部分の修正が上手で本当に嬉しい。
原作ギンコの黒タートル服と変わった柄のズボン(漆原友紀さんいわく「変なズボン」)も好きだったけど、白シャツにシンプルなズボンのギンコも好き。(地味にヒゲもあるんだよ)
瞼を閉じた時に見えるものの描写
スイがリキに瞼を閉じさせた時に、瞼を閉じた時に見えるものが映るシーンがある。このシーンの再現度がすごい。瞼を閉じると暗い中に少しだけ動く薄い光がある。それが描かれていて、瞼を閉じたときに見えるものを描くことができるのかと驚いた。
このシーンは動きがあることで完成するシーンなので、ぜひ見て欲しいシーンである。
アニメを見たあとは瞼を閉じた時に見える瞼の裏側について意識してみるのも楽しい。
「ふたつめの瞼」を閉じようと頑張ったのは私だけではないはず…。
すべて手描きの「蟲」の迫力がすごい
『蟲師』に登場する「蟲」はすべて手描きである。しかし、CGのようにヌルヌル動く。本当に生きているかのように活き活きとしていて印象的だ。初見で手描きとは思わないだろう。私は思わなかった。
「瞼の光」の「蟲」の描写は特に印象的で、スイの眼窩から溢れ出る粘性のある水状の「蟲」の描写の迫力には圧倒されてしまう。
溢れ出るシーンもそうなのだが、ギンコに向かって放出されるシーンも圧巻。手描きとは思えないクオリティで、ギンコについた「蟲」がゆったりと落ちていくのも自然な動きでスタッフさんの技術力に脱帽。
まとめ
原作だと「瞼の光」は1巻の4話目に収録されていて、アニメでは話数が違う。原作では異質だからという理由で4話目に収録されたが、アニメでは1話に続く世界観の説明に丁度良いと考えられたのか、2話目になっている。
「蟲」が時に人の体に害を与える存在であることを教えてくれる話だった。
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