Youtubeのアニメタイムズ公式チャンネルで2024年1月30日から同年3月1日の12時までの期間限定で配信しているので、9話に続いて、アニメ『蟲師』10話「硯に棲む白」について、あらすじと見どころを書いていく。
(子どもが謎の蕁麻疹になったり、仕事がえぐいことになったりと時間がアホほど取れなかったから泣きそう)
前回の「重い実」はこちらからどうぞ
あらすじ
とある漁師町に住むギンコの友人・化野は曰く付きの物品を集める趣味があった。あるとき、化野が趣味で収集した物品をしまっている蔵に子どもが3人忍び込んで、曰く付きの品を見ていた。
そして、品々の中から美しい硯を見つけた3人は、硯で炭を擦ってみたところ、その日のうちに体の体温が異常に低くなる奇病にかかってしまい…。
見どころ
化野の再登場
「旅をする沼」に登場したギンコの友人・化野の再登場。
曰く付きの物品を収集するのが好きな、漁師町の医者でギンコとはフランクに接するほど仲が良い。
今回は化野の収集品の硯が原因で子どもが生命に危機にさらされたということで、少し堪えた様子を見せていた。ギンコに、収集しているものが危険であるという自覚の有無を指摘されたときにしょんぼりしているのが、可愛い。そのあと、ギンコが慰めるように肩をぽんと叩く描写に、2人の信頼関係が見て取れる。
ギンコは蟲を寄せる体質で里に定住できないため、こういった定位置にいる親友は貴重であると考えられる。
基本ゲストキャラで構成されている『蟲師』において、ギンコ以外で何度も登場するという意味でも貴重。
原因となった硯を巡って、たがねと話し合いをするシーンでは子どものような姿を見せるほか、曰くのなくなった硯に未練タラタラと面白い姿を見せてくれる。
たがねの罪滅ぼし
たがねは自身の作った硯によって婚約者などが死んでしまったことで、自責の念を抱いていた。そのため、ギンコが硯を持ってきた際には、ようやく見つけたことに安堵していた。
そして、硯が原因で子どもの命が脅かされていると聞き、ギンコに協力した。子どもたちを救うために山を登ったときも、元々高地に住んでいることもあって慣れていたことから、率先して先に登り子供の体を温めるためのお湯を沸かしたりと積極的に行動していた。
たがねの罪滅ぼしの結果に注目して欲しい。
硯に眠る蟲
たがねの掘った硯は仮死状態になった雲食みという蟲で、水を与えられることで少しずつ再生して外に出ていっていた。
普通のときは真っ黒な美しい硯だが、水を入れるとうっすら蟲の姿が見えるようになる。黒い硯に薄く現れる蟲の姿が、どことなく美しくて私が個人的に好きなシーン。
元の姿からかけ離れた姿に変わっても生き続けていることに、生命力の強さを感じる。そして、硯から開放されたあとに久々の食事にありついて喜んでいるであろう雲食みを想像すると、とても愛らしい。
まとめ
ギンコの友人・化野が出てくる話なので、私の好きな話。化野は蟲入り硯に未練タラタラなところとかが子供っぽいが、医者としての腕はあるし、なにかあったときにギンコに頼られたりと頼もしい友人として魅力的キャラだ。
最後に、雹が降ってきてそれをギンコたちが食べている描写があるため、見ると小粒の氷をぽりぽり食べたくなる。口の中で溶かさずにぽりぽりと歯で噛み砕きながら食べるのが、なんだか楽しい。
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