Youtubeのアニメタイムズ公式チャンネルで2024年1月30日から同年3月1日の12時までの期間限定で配信しているので、11話に続いて、アニメ『蟲師』12話「眇の魚」について、あらすじと見どころを書いていく。
前回の「やまねむる」はこちらからどうぞ
あらすじ
怪我をして山中を彷徨っていた少年・ヨキは山に住む隻眼の蟲師・ぬいに保護される。ヨキはぬいと過ごすうちに、ぬいが家族を近くにある池に棲む蟲・トコヤミと銀蠱によって無くしていることを知る。
やがて、怪我の治ったヨキはぬいに出て行けと言われるが…。
見どころ
ナレーションとぬいの声が一緒
蟲師のナレーションとぬいを演じられているのはどちらも土井美加さんである。
ぬいは非常に重要な人物であり、後のギンコにも大きな影響を残している存在だ。そんな重要な存在のぬいがギンコの旅路の語り部のような演出になっているのは、作品にさらなる深みを与えている。
視聴前と視聴後では、ナレーションに対する印象が大きく変わるアニメならではの演出に注目して欲しい。
ぬいとヨキの関係性
ヨキは母と物売りをしながら各地を転々としていたが、その母が亡くなりぬいに保護される。ヨキはぶっきらぼうだが優しさのあるぬいを母、あるいは故郷のように慕っていた。
ぬいは蟲によって夫と子どもを無くしてしまったことで、人生を諦めたような様子だった。しかし、ヨキと共に過ごすうちに、生を諦めきれない気持ちが湧いてくる。
母と子、師と弟子といった2人の関係性が愛おしくなるような描写が多いだけに、結末がさびしく感じてしまう。
ヨキの行く末
ヨキはぬいと共にいることを望んだが、先が長くないぬいにとってヨキの存在は生への執着となるため、半ば突き放される形で一旦別れてしまう。
それでも、ぬいを求めたヨキは蟲によって消えかけているぬいの元へ走る。そして、消えかけのぬいの手を取ったヨキがどうなるのか、ヨキの行く末に注目してもらいたい。
まとめ
この話は深く語ると目茶苦茶なネタバレになるので深くは語らない。いっぱい語りたいことはあるけれど、物語を楽しんでほしいので、気になった人はぜひ見てみてほしい。
今回の蟲が住んでいる池の魚たちは片目がないという設定だったのだが、これは丸池をモデルにしているのかなと思った。
丸池とは山形県遊佐町にあるエメラルドグリーンの美しい池のことだ。この池に伝わる伝説のなかに「池に棲む魚たちはみな片目」というものがある。
池と片目の魚という共通点があるので、もしかしたらと思っている。
ちなみに、タイトルの「眇(すがめ)」とは片目が見えないことを指す言葉である。
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