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超個人的な長期休みのお供にオススメしたいアニメ(ホラー)5選

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前回は長期休みに超個人的にオススメのサスペンス・ミステリーアニメを紹介したので、今回はホラーを紹介したい。最近は純粋なホラーアニメが少ない気がしてさみしいのは私だけだろうか。

少し古い2005年から2013年頃のオススメのホラーアニメを5つ紹介する。

 

地獄少女

 出典『地獄少女』©地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

2005年頃のオリジナルアニメ作品。全部で四期まで作られるほど長く愛されている作品。実写ドラマや実写映画が作られた。

あらすじ

「午前零時にだけアクセス出来るウェブサイト「地獄通信」に晴らせぬ怨みを書き込むと、地獄少女が現れて憎い相手を地獄に流してくれる」。巷ではそんな噂が流れていた。様々な理由から強い恨みを抱いても、自分ではどうしようもなくなった人たちは藁にも縋る思いで「地獄通信」にアクセスしていった。しかし、ただの噂だと思われていた地獄少女は実在していた依頼人の元に現れた地獄少女閻魔あいは契約の証である藁人形を依頼人に渡す。藁人形の首に巻かれた赤い糸を解けば契約を正式に成立して、恨みの相手は速やかに地獄に流されるという。しかし、人を呪わば穴2つ」、対象を地獄に流せば、依頼人も死後地獄に落ちるという制約があった。依頼人たちは様々な葛藤を抱えながら決断を下す。

おすすめポイント

全26話で、腰を据えて見るのに向いている。

妖怪や地獄といった要素は出るが、作のホラー要素は人怖である。人間の悪い部分が存分に描かれている。『地獄少女』に出てくるのは地獄に落とされるキャラは恨まれて当然という人間もいれば、恨まれる理由がわからないなど様々。人の感情の複雑さがよく表現されている。

対象が地獄に落ちる前にあいとそのお供の骨女、輪入道、一目連の4人で対象が恨まれるきっかけとなった所業を体験させるのだが、これがエグい。私の中で印象深いのは、獣医の癖に飼い主が金持ちではないという理由で、ペットを見殺しにするという行いで恨みを買った獣医の話である。地獄流しでは、自分がペットとなり動物頭の医者たちに…。という感じ。人の業はどこまでも深いと感じさせてくれる。

1期はあいについて、2期は人の業の深さと地獄少女の責務について、3期は地獄少女という存在について、4期は地獄少女のあり方についてが描かれている。

私も推しは一目連です。松風さんのお声がたまらない。

怪談レストラン

 出典:「怪談レストラン」© 松谷みよ子・怪談レストランTEAM/テレビ朝日電通東映アニメーション

同名児童文庫が原作の2009年頃のアニメ作品。ゴールデンタイムに放送されていたことに加えて、実写映画化されたりと当時は大人気な作品だった。

あらすじ

舞台は東京郊外の山桜市。そこにある小学校に通う小学6年生の主人公・大空アコ(愛称・アンコ)は、帰国子女の少年・甲本ショウの誘いで曰く付きの「怪談レストラン」に訪れる。それをきっかけにアンコの周囲では奇妙なことが起こるようになっていく。

おすすめポイント

全23話で、基本的に1話完結なのでゆっくり見ることができる。

児童文学が原作ということもあって子供向けな描写も多く存在するが、実はホラーとしても完成度は高いものとなっている。私が好きなのは、アンコの担任が若い頃に経験したトンネルでの話。トンネル内でクラクションを3回鳴らすと幽霊が出るという話を聞いたので、友人たちと試してみた結果は…。怪談でありがちな内容ではあるが、最後の描写にぞわっとしてしまう。

それから、本編が終わったあとの「デザート」と呼ばれるCパートは大人でも楽しめるホラーな内容が多い。トラウマ回として有名なのは「ひらめになれ」。文字通り俎上の鯉状態になるのは勘弁願いたいという気持ちになる内容となっている。鯉ではなくひらめだが。ぶっちゃけ「デザート」が本編。

難点は、サブスク配信がされていないので、宅配レンタルかレンタルを扱っている店舗に行かないと見れないこと。面白いから配信があってもいいと思うんだけど。

モノノ怪

 出典:「モノノ怪」©モノノ怪製作委員会

2007年頃に作られたオリジナルアニメ作品。元々はノイタミナ枠で放送された『怪 〜ayakashi〜』の話のひとつであったが、人気を博したことから独立して『モノノ怪』として制作された。

あらすじ

主人公は出自も本名も不明な謎の薬売りの男。薬売りは人の情念や怨念があやかし(妖)に取り憑き、人に災いを成すモノノ怪を退魔の剣で斬るために旅をしている。モノノ怪を斬るためには、そのモノノ怪の「形(かたち)」と「真(まこと)」と「理(ことわり)」を明らかにする必要があるため、登場人物たちの話や背景を探っていく。

おすすめポイント

全12話でオムニバス形式で話が進んでいくので、章ごとにスッキリと終わる。

独特なキャラデザは人を選ぶかもしれないが、和紙テスクチャによって作られている和の雰囲気は美しいものとなっている。話の内容によって背景には浮世絵や目黒雅叙園小林かいち竹久夢二の大正モダンやパブロ・ピカソゲルニカ風などの、シーンの暗喩や隠喩として使われているので、好きな人にはとことん刺さる作り。

肝心のホラーは、物の怪という題材なので一度は聞いたことのある名前の妖怪がたくさんが出でてくること、そして人怖系が楽しめる。例えば有名な妖怪は「座敷わらし」「海坊主」「のっぺらぼう」など。これらに登場人物の情念、怨念を乗せて独自の解釈で描かれる。なので、「真」「理」が明らかになっていくと、だからこの妖怪なのかと納得する。

個人的に一番怖かったのは「鵺」。他の話とは毛色が違って、純粋に妖怪が怖い。人が凶行に走る様首の骨が折れる音が印象的。深夜の静かな時間帯に見ることで真価を発揮するアニメ。

ただし、難点がひとつある。それは主役の薬売りの声優が不倫騒ぎを起こした人であるため、中の人に嫌悪感を覚える人には向かない。

より詳しいあらすじと見どころはこちらからどうぞ

Another

 出典:『Another』©2012 綾辻行人/角川書店/「Another」製作委員会

同名タイトルの小説が原作の2012年頃のアニメ作品。『涼宮ハルヒシリーズ』のキャラデザインを担当したいとうのいぢがキャラデザしたことで話題となった。

あらすじ

1998年の春。病気療養の為、母の実家がある夜見山にやってきた主人公・榊原恒一は夜見山北中学校に転入した。恒一はクラスメイトでどこか影のある雰囲気の少女・見崎鳴に興味を持つ。鳴と交流を持とうとした恒一だったが、クラスメイトの反応から、彼女は恒一には見えて、他のクラスメイトには見えていないのでは無いかという疑問を感じていく。違和感が拭えなかったある日、クラスメイトの女子が悲惨な死を遂げてしまう。そのことをきっかけに3年3組が直面している問題であるクラスに紛れ込む「死者」とそれに関係する「災厄」に巻き込まれていく。「死者はだれ?」

おすすめポイント

全12話できちんと完結するのでモヤモヤしない。

クラスに紛れ込んでいる「死者」は誰なのか、「災厄」の原因とはを探っていくのだが、とにかく人がポンポン死ぬ。息をするようにぽんぽこ死ぬ。死に方のレパートリーも様々で飽きない。あまりにも死のレパートリーが多いこと、些細なことがきっかけで死ぬので、他の作品で登場人物が死にかけたりすると「Anotherなら死んでいた」と発言するというものが一時期流行った。

ホラーとしては謎の怪現象のせいで人が凶行に及ぶ姿が、狂気的で恐ろしさがあって良かった。包丁を振り回した挙げ句の自殺の仕方が特に好き。自分に向けた切っ先に怯えるような動作や表情は鬼気迫るものがあり、視聴中は微動だにできなかった。

クラスに紛れ込んだ「死者」を手がかりをもとに探すなどミステリー要素も色濃く、「死者」を予想していくのも楽しい。

原作者がALI PROJECTのファンであるため、主題歌はALI PROJECTが起用されている。また、作品の雰囲気もALI PROJECT味で溢れているので、そういった雰囲気が好きな人にオススメ。

コープスパーティー Tortured Souls -暴虐された魂の呪叫-

 出典:『コープスパーティー Tortured Souls -暴虐された魂の呪叫-』©Team GrisGris/5pb.コープスパーティー製作委員会

ゲーム『コープスパーティー』を原作とした2013年頃のアニメ作品。さらに詳しく言うとリメイク作品の『コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー』のシナリオを下敷きとしたオリジナルの内容になっている。

あらすじ

学園祭の片付けをしていた主人公・持田哲志はクラス委員長・篠崎あゆみのから明日転校してしまうクラスメイト・鈴本繭のために「幸せのサチコさん」というおまじないを他しようと提案された。哲志は他の友人たちとたまたま居合わせた妹と副担任と「みんながいつまでも一緒にいられるおまじない」という「幸せのサチコ」さんを行った。しかし、おまじないが終わると突然地震が起きて、哲志たちは天神小学校という謎の廃校に飛ばされて離れ離れになってしまう。死体が転がり怨霊が蔓延る天神小学校から友人たちと脱出できるのか…。

おすすめポイント

全4話であっさりと見れる。

手っ取り早くグロテスクホラーを摂取したい人にオススメ。普通に内蔵が飛び出る。飛び出るというかぶち撒けられる。汚ぇ花火が見れる。ストーリーはゲーム原作ということもあり端折られていて、とあるキャラが大変なことになってしまっている。しかし、お手軽にホラーとグロテスクを楽しめるのはポイントが高い。問題はグロすぎて配信サイトで見れないこと…。ゲオやTSUTAYAでレンタルを扱っている場所はまだあるようなので、見つけたらぜひぜひ。余談だが、出演声優のひとり・中村悠一氏はスケジュールの関係で4話分一気に収録したそうで、後半は声がカスカスになってしまったとのこと。担当キャラの良樹はそこそこ喋るので大変だったことだろう。

まとめ

他にもオススメのアニメはあるけれど、長くなってしまうので今回はここまで。また機会があればオススメアニメの話がしたい。

ミステリー・サスペンスにも興味ある方はこちらも参考にどうぞ。

kurururu96107.hatenablog.com