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超個人的に長期休みのお供にオススメしたいアニメ(ミステリー・サスペンス)5選

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昨今はアニメが大量に制作されて放映されている。そのため、今季のものを追うだけで手一杯ということも少なくない。しかし、アニメは今季以外にもたくさん面白いものがある。

オタクの悪癖には布教がある。オタクというのは他者を同じ沼にしずめたいのだ。私も布教という悪癖を持っている。なので、長期休みを利用してイッキ見してほしいアニメを布教したいと思う。

古いものから比較的新しいものまで、オススメのサスペンス・ミステリーアニメを5つ紹介したい。

 

ひぐらしのなく頃に

出典:『ひぐらしのなく頃に』©竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会・創通

アラサー以上の人は知っている、もしくは見たことがあるという人が多いのではないかというほど有名なアニメ。2006年頃に放映されて、大きな話題にもなった。

あらすじ

舞台は昭和58年の過疎化の進む田舎村・雛見沢。そこに引っ越してきたばかりの主人公・前原圭一はクラスメイトの竜宮レナ園崎魅音北条沙都子古手梨花たちと毎日楽しく過ごしていた。しかしある時、雛見沢で起きた悲惨な未解決事件「連続怪死事件」が起きていたことを知る。圭一はレナや魅音に事件について聞いてみるも「知らない」「なかった」と一蹴されてしまう。圭一は2人の態度に違和感を覚えつつも、村の祭事「綿流し」の日を迎える。楽しく過ごしたのも束の間、知り合いが首を掻きむしって死んでしまうという事件が起きる。その事件が「オヤシロ様の祟り」であるとう噂と周囲の不穏な空気に、不安を募らせていき最後には…。

おすすめポイント

全26話で章仕立てで物語は進行していく。

「綿流しの日に誰かが死に、誰かが消える」というルールの元、殺人などの凶行に走ってしまうキャラたちの迫力や感情表現に引き込まれてしまう。キャラデザインも所謂萌え系で可愛らしい分、グロテスクなところが目立つ。普通に拷問シーンが出る。

難点として、ノベルゲームが原作ということでアニメでは端折られているところが多い。それ故に少しわかりにくい点がある。ゲームの6章分を26話で収めるには少し無理があった様子。

しかし、非常によくまとめられているので、細部の考察などを抜きにすれば普通に見る分には楽しめる作りになっている。声優陣も実力派揃いで、有名なレナの「嘘だ」のシーンは鳥肌ものである。私の大好きなシーンのひとつ。次点で拷問シーンが好き。

ひぐらしのなく頃に」だけでは物語が完結しないので、次作の「ひぐらしのなく頃に解」まで見ることで物語の全容がわかる仕組みになっている。

その後の「業」「卒」は賛否と好みが非常に分かれるので、オススメはしない。

ちなみに雛見沢のモデルは岐阜県白川郷で、作中に登場する建物を実際に見ることができる。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている

 出典:『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』©太田紫織/エブリスタ/KADOKAWA/「櫻子さん」製作委員会

同名タイトルの小説が原作の2015年頃のアニメで、ドラマ化したこともある。2015年年放送で、王道のミステリーということで話題となった。

あらすじ

舞台は北海道旭川。主人公の高校生・館脇正太郎は、良家のお嬢様で「骨」を愛してやまない標本士のヒロイン・九条櫻子との交流のなかで死に絡む事件に遭遇する。検視官としても有能な能力を持つ櫻子の推理で事件を解決していくなか、謎の多い殺人事件の背後に潜む教唆犯・花房の影を追っていく。

おすすめポイント

全12話とさらっと見れる長さになっている。

「骨」を愛しているというヒロインの特殊性が新鮮。骨というのは生活、文化、社会、果ては習慣までを知ることができる。これを骨考古学という。これが、非常に勉強になる。アニメを視聴する前は骨に対する認識なんて身体を構築する部位のひとつであったが、視聴後は骨というものへの興味が高まる。

ミステリーとしては王道で、事件が起きたら櫻子が推理して解決というもの。視聴者にも情報がある程度共有されるので、一緒に謎を解くことも頑張れば可能な作り。理不尽なトリックなどは存在せず、純粋になぜそんな状況になったのかが丁寧に描かれているのもポイント高い。

難点は、12話のなかで花房の件が解決しないこと。2期を見据えたかのような構成になっているが、その重要な2期が制作されなかったので若干の不完全燃焼を抱えることになる。完全な物語の終わりは原作小説でしか描かれていないので、アニメで気になった人は購読するのをおすすめする。

ちなみに、作中に登場する「ひよこプリン」は旭川にある洋菓子店の「エチュード」さんが出している「お昼ねプリン」がモデル。

  出典:『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』©太田紫織/エブリスタ/KADOKAWA/「櫻子さん」製作委員会

↑瓶に描かれたひよこマークは実際の商品とほぼ一緒

実際に食べたことがあるが、なめらかな舌触りに落ち着いた甘みで、大変美味しかった。店内には櫻子さんの色紙も飾られている。

未来日記

 出典:『未来日記』©えすのサカエ/角川書店/12人の日記所有者たち

2011年頃の同名タイトルのマンガが原作のアニメ作品。『櫻子さん~』同様にドラマ化もされた。ヤンデレポーズが有名で、各所でパロディされた。一時期はpixivがヤンデレポーズで埋まってしまったこともある。

 出典:『未来日記』©えすのサカエ/角川書店/12人の日記所有者たち

↑恍惚のヤンデレポーズ

あらすじ

中学2年生の主人公・天野雪輝は周囲で起きたことを携帯日記につける習慣を持っていた。「傍観者」として周囲との関わりを持たない雪輝の友人と呼べる存在は、時空王デウス・エクス・マキナとその小間使いムルムルだけであった。ある時、自分がまだ体験していない未来が日記に書かれるようになる。それをきっかけに雪輝は同じく未来を記す日記「未来日記」を持つ人間が自分以外も11人いることを知り、その11人と時期時空王の座を掛けた戦いに身を投じることとなる。そして、同じクラスのヒロイン・我妻由乃未来日記の持ち主であり、雪輝のストーカーであることを知るが、彼女と協力して「死の未来(DEAD END)」を回避していくこととなる。時期時空王の座を掛けたサバイバルゲームの行く末とは。

おすすめポイント

全26話とボリュームがあるので、腰を据えて見るのに適している。

アラサー以上はガラケーがキーアイテムというところに時代を感じそう。ヤンデレなヒロインは数多く存在したが、メジャーになったのは由乃の存在が大きいように感じる。そのくらいにインパクトの強いキャラだ。『未来日記』のキャラはどれもキャラの個性が強く、一度見たら忘れられないようなものばかり。

ストーリーはザ・中二病だけど、限定的な内容しか書かれない未来の内容を元に、思考していく様は緊迫感があって、ただの中二病アニメとして片付けられないクオリティになっている。雪輝の未来に周囲で起きることが書かれた「無差別日記」と由乃の未来の雪輝について書かれている「雪輝日記」を組み合わせてどうやって困難を乗り越えていくのかが見どころ。由乃の常軌を逸したヤンデレ具合に恐怖を感じるか、可愛さを感じるかは視聴者次第だが、私はヤンデレ好きーなので由乃は可愛いと思っている。しかし、私はかわいそうは可愛いという人間なので椿を全力で推す所存です。

原作が完結してからアニメ化されたので、原作に沿って最後まで描かれているためモヤモヤせずに終わるのがポイント高い。あと、エヴァのカヲルくんみたいなキャラでCV石田彰が好きな人には滅茶苦茶オススメしたい。

難点は性的暴行シーンがちょっとあるところ。私は平気だけど、苦手な人は苦手であろう強姦(未遂含む)シーンが含まれる。そういったシーンが苦手な人にはオススメできない。

シャドーハウス

出典:『シャドーハウス』 ©ソウマトウ/集英社/シャドーハウス製作委員会

2021年頃の同名タイトルのマンガが原作のアニメ作品。2期まで制作されたり、公式Xがエイプリルフールで遊んだりと話題を呼んだ。

あらすじ

全身真っ黒で顔の無いシャドー家の一員であるケイトの召使い兼主の顔である「生き人形」の少女・エミリコ。エミリコがミスは多いが持ち前の明るさで、主人であるケイトのために奉仕する日常を送っている。シャドー家にはエミリコのような子どもの「生き人形」がおり、「生き人形」としてふさわしいのか資質を問う「お披露目」が行われることになった。「お披露目」に参加することになったエミリコとケイトはシャドー家に対して違和感を覚えていき、やがてシャドー家に漂う異質さに触れていく。

おすすめポイント

全12話となっているので、手軽に見やすい。

「生き人形」という顔の無い真っ黒な主人の顔をする仕事という斬新な設定とゴシックな雰囲気が個人的にツボ。ミステリー要素もシャドー家の秘密や思惑、「生き人形」という存在などなどふんだんに盛り込まれているのでゴシックミステリーが好きな人には刺さると思う。

難点は、序盤が盛り上がりに欠けること。『シャドーハウス』のエンジンがかかるのは7話以降で、それまでは世界観の説明的な平坦なストーリが続く。7話まで見れるという我慢強い人であれば、最大の盛り上がりを楽しめる。キリはいいが、1期だけではモヤモヤが残る終わりとなっているため、2期も一緒に見るのがオススメ。3期への期待度が高い作品。

サマータイムレンダ

出典:『サマータイムレンダ』 ©田中靖規/集英社/サマータイムレンダ製作委員会

2022年頃の同名タイトルのマンガが原作のアニメ作品。SFサスペンスとして非常に高い完成度から『メタルギアシリーズ』の小島監督に絶賛されたことで話題となった。

あらすじ

2018年7月22日。和歌山県にある日都ヶ島(ひとがしま)が舞台。主人公・網代慎平は幼馴染・小舟潮の訃報をきっかけに故郷の日都ヶ島へ帰ってきた。潮は溺れかけた少女・しおりを助けようとした際に、しおりを助けることはできたものの自身が溺死してしまったという。しかし、潮の死亡事故現場にいた慎平の親友・窓は潮の死には不可解な点があると慎平に言う。潮の死は他殺である可能性が浮上したことをきっかけに、慎平は日都ヶ島に伝わる「影」の存在に触れていく。そして、慎平は潮の妹・澪の姿を模した何者かに射殺されてしまった。しかし、殺されたはずの慎平は日都ヶ島に到着したばかりの時間に戻っていた。潮の死の真相は、「影」とは、慎平はループする時間のなかで日都ヶ島の謎に迫っていく。

おすすめポイント

全25話で、じっくりと楽しめるものとなっている。

ループを繰り返しながら黒幕に迫っていくストーリーは緊迫感があり、先の読めない展開で飽きずに最後まで楽しめる。黒幕の声が加工されて、さらにEDクレジットでも声優名がモザイクで隠されていたのはユニークな試みだった。声優の名前が隠されていたのはアニメ『シャングリ・ラ』以降は見かけたことがなかったので懐かしさもあった。

難点らしい難点は個人的になかったように思う。SFとしての完成度も高く、ミステリーとしても良くできていた。ループものの旨味を最大限活かしている作品だった。

ちなみに、舞台が和歌山であることから和歌山県とコラボして和歌山県のPRにも協力していたりと、力が入っているのが伺える。

まだまだオススメのアニメはあるけれど、これ以上は長くなってしまうので、今回は5作品で紹介は終わり。

ホラーアニメも興味ある方はこちらも参考にどうぞ。

kurururu96107.hatenablog.com