赤身は趣味に忠実

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気が付かない間にサカバンバスピスを従えて歩いていた話

私はサカバンバスピスが好きだ。ハイライトの無い丸い瞳、黒い三角の口、丸みを帯びたフォルムすべてがツボにハマった。

サカバンバスピスとはざっくり言えば約4億5000万年前という古代に生息していた魚の一種。フィンランドヘルシンキ自然史博物館に展示されている復元模型の姿がXでバズったことで、人気となった。私もXで復元模型を見て一目惚れ。ファンアートを漁り、どんな生き物だったのかを調べてみたりと沼っていた。

サカバンバスピスの人気は留まるところを知らず、様々なグッズが展開された。

そのうちのひとつがこれ。

サカバンバスピスのポーチ

ふっくらまるまるとしたシルエット、つぶらで虚無を閉じ込めたような瞳、無顎類であるがゆえの開きっぱの口が実に愛らしい。

後ろには尻尾もついている。

かわいい!!!!!!!!

友達が私のサカバンバスピス狂いを知って、プレゼントしてくれたものだ。ありがとう…。

私はサカバンバスピスのポーチを颯爽とカバンにつけてご機嫌に外出した。歩いていた私はふと気がつく。私の影のシルエットおかしくないか?と。

左肩が異様に膨らんだ影のシルエットに、何がついているんだとバッと横を見る。そこには、本来後ろに垂れている予定だったサカバンバスピスが肩に乗っていた。

ナウ◯カのテトじゃん。

虚無の瞳と目があった瞬間に思わず吹いてしまった。どうも、私がブーツを履くために屈んだときに肩に垂れてきた模様。

肩にサカバンバスピスを連れたままご機嫌に10分近く歩いていたらしい。

はたから見たらサカバンバスピスを肩に従えた痛いおばさんである。痛いのは自覚しているからいいのだが、顔の横にサカバンバスピスを従えたおばさんが前から歩いてきたら怖い。

しかし、直すのもさびしい気がしてサカバンバスピスを肩に従えたまま子どもを連れて歩いた。もし、サカバンバスピスを肩に従えて歩いているおばさんがいたら私です。生暖かい目で見守ってください。

肝心のポーチとしての性能はサカバンバスピスのふっくら感を出すために綿が入っているので、物はあまり入らない。

なので、私はアトピーの予備の薬を入れている。冬場は指がどんどん切れていくから、必需品なのだ。他にもリップクリームやヘアゴム·ヘアピンなど入れるのに丁度良さげ。

サカバンバスピスの魅力がしっかりと詰め込まれたデザインとなっているので、サカバンバスピス好きなら買って損はない。

フックがついているので鞄に下げるも良し。家でちょっとした小物を入れるのもよし。飾るも良し。従えて歩くも良し。

ちなみにポーチの中にもサカバンバスピスがいた。

知らずに目があった瞬間に息を呑んだのは内緒である。