
ハロウネストの南西に位置する獣たちの住処である暗闇の巣。その最奥の下に住む腹ペコ虫・助産師は何者なのかを解説・考察していこうと思う。
正直、私は助産師がちょっとトラウマなのだが、あまり深く語られていないキャラで謎が多いので、色々と考えていきたい。
助産師とは
助産師は暗闇の巣の最奥に住む虫。近づくと壁からずるりと現れるので、初見で驚くが柔和の態度で喋りかけてれくれる上に、彼方の村のことやヘラーについて少し教えてくれるので安心できる、と思わせて腹ペコだから食わせろと襲いかかってくる。
私は初見時にビビりすぎて危うく失禁するところだったので、いまだに少し苦手だけど、必死にあむあむしようとしているのは可愛い。
顔は仮面をつけているようで、襲いかかってくるときに素顔を見ることができる。
助産師は特定のアイテムを持っていると、会話内容に変化が起きる。話の内容から暗闇の巣やハロウネストの歴史に詳しい様子なので、古い時代から生きていると思われる。
夢見の釘の台詞の意味
出典:『Hollow Knight』 ©Team Cherry
助産師は腹ペコなので、主人公との会話が終わるの同時に襲いかかってくる。「アンニャムニャム」みたいな可愛い声とは裏腹に、仮面の奥の恐ろしい顔をむき出しにしてくるので、暗闇の巣の雰囲気もあってちょっと怖い。
そんな、夢見の釘を使うと「出ていけ」という台詞を発する。
腹ペコなのであれば、こっちに来いと言ってそうだが、真逆の言葉なので困惑した人も多いのではないだろうか。私は困惑した。
まず疑ったのは助産師は汚染されていて、内側にある汚染の狂気に対して言っている可能性。しかし、助産師には汚染されている証のオレンジ色の瞳は見て取れない。
では、汚染の一歩手前でラディアンスの意識が邪魔をしてきているのか。これもおそらく違うだろう。
汚染の一歩手前であれば、スライやブレッダのように周囲にオレンジのモヤがかかり、意識が朦朧としているはずなのだ。
つまり、助産師は正気なのだ。
では、正気なのになぜ矛盾した言動を取るのか。私は、助産師がハロウネストのことを心底嫌っているだけだと考える。
先に書いた通り、暗闇の巣は元々ハロウネストと敵対関係にあったという。しかし、知恵のあるものを犯す病(汚染)が現れたことで、それを治めるために巣の女王・獣者ヘラーがウィルムと契約を交わして、ホーネットを出産。助産師いわくこの取引のために多大な犠牲が出たという。
犠牲についての詳細は明かされていないが、ウィルムが汚染について研究していたので、研究材料として汚染された者を提供した可能性がある。
暗闇の巣にいるものたちはウィルムを受け入れなかった者たちであるとクィレルが語っているため、助産師もそうなのだろう。
受け入れを拒否したのは暗闇の巣のムシたちはムシを捕食する立場の種族であったためと考えられる。
捕食対象との和解の強制、同胞を研究材料にされたなどのことから、純粋にウィルムに関係するものに対しての嫌悪感が現れた台詞であると私は思う。
ハロウネストが滅んでからは捕食対象のムシがいなくなってしまったため、腹ペコなのだと思われる。かわいそうに。
装備チャームによる台詞の変化
「紡ぐ者の歌」装備時
出典:『Hollow Knight』 ©Team Cherry
チャーム「紡ぐ者の歌」を装備して会話をすると、暗闇の巣に住む紡ぐ者たちについて教えてくれる。紡ぐ者たちは機織りの技術によって物語を紡いだり、盾、魔法を作り出したという。糸を紡ぐことによって歴史を紡いできたということである。
「紡ぐ者たちの歌」はハロウネストから故郷の暗闇の巣に帰るときに、紡ぐ者が残していったものであり、チャーム自体が紡ぐ者を表している。
助産師はチャームの力で生み出される小さなイトアミグモは、歴史を紡いできた紡ぐ者の才能の証明であると嬉しそうに語っている。
この様子から、助産師は自分たちの種族に誇りを持っていることがわかる。
また、対象の心の声を聞くことができるのだが、通常時は「出ていけ」と拒絶する台詞が聞ける。しかし、「紡ぐ者の歌」を装備した状態だと、「糸引くお友達がたくさんできたからといって、わたしがあなたを受け入れると思うな!さあ、あっちに行け!」と台詞が変化する。
助産師はハロウネストに良い印象を持っておらず、ハロウネストの住民である主人公を嫌っていると考えられる。
助産師がハロウネストのことを嫌っているのは、暗闇の巣に住む者たちはかつて敵対していたハロウネストの関係者が気に食わなかったのだろう。
そもそも暗闇の巣に住む者たちはムシを狩る種族なので、助産師からしたら「食べ物と同列に暮らせない」という気持ちがあるのかもしれない。
そのため、誇りを持っている紡ぐ者の技術で作られた小さなイトアミグモを使役している主人公に対して、イトアミグモと共にいても同胞として受け入れることはないとハッキリ拒絶しているのだろう。
「王の刻印」入手後
出典:『Hollow Knight』 ©Team Cherry
「王の刻印」を入手後に話しかけると、ホーネットについて教えてくれる。そして、ホーネットに対してとても好意的である様子が見れる。しかし、ホーネットは暗闇の巣に帰ってこないので、寂しく感じているようだ。
明確な描写はないが、助産師という名前なのでヘラーの出産を手伝ったものと思う。
実はナニカを食べている?
出典:『Hollow Knight』 ©Team Cherry
助産師は常に空腹であるかのような言動をしているが、実は満腹であったことがあった。一度話を聞いたあとに、来訪すると「今は食べてお腹いっぱいよ」と言う。空腹ではないのはこの1度限りで、再来訪すると再び空腹らしい様子に戻る。
ナニを食べてお腹が埋まっているのかは不明だが、一切食べていないということはないようである。
ちなみに、お腹がいっぱいでもデザートとして主人公を食べようとするため、食べることが好きなのか、食べれるときに食べようという考えなのか?
まとめ
急に壁からにゅっと生えてきて驚かせてきたと思ったら、親切な態度で油断させて襲ってくるという、人によってはトラウマになりそうなキャラの助産師。しかし、同胞への誇りを持っていることなどから、同胞へはとても優しいのかもしれない。
初見時にビビらされたのは許せないが、今では好きなキャラの一人だ。
次作の『Hollow Knight Silksong』ではホーネットが主人公なので、助産師も少し触れられたらいいなと思ったり。
ほかにも『Hollow Knight』の解説・考察記事を書いているので、ほかの記事もよろしかったらどうぞ!



