
最近、『裏バイト:逃亡禁止』を読むために使用しているアプリのマンガワンで、気になるマンガを見つけて読んだところドハマリした。
それが、『ミハルの戦場』という作品だ。元々戦争ものやミリタリー系が好きなのもあって軽い気持ちで読んだところ、おまけまで買ってしまう勢いでハマった。
ので、例に漏れず布教したいと思う。
『ミハルの戦場』は、『平和の国の島崎へ』濱田轟天先生と『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』藤本ケンシ先生による漫画作品。
『ミハルの戦場』のあらすじ
2027年に第三次世界大戦が勃発した影響により、203X年には日本はいくつかの国と国際機関により分割統治されてしまった。
主人公・ミハルは、養父を殺した敵を探すために、日本国政府主権維持軍に所属して、養父から受け継いだ対物ライフルで訓練をしていた。
しかし、ミハルは養父を失った時のトラウマから一定距離の狙撃を外す癖がついてしまい、思うように的に当てられない日々を過ごす。
そんななか、指を失い前線を退いた元狙撃手・ショウのアドバイスを受けたことで的に正確に当てられるようになったことをきっかけに、二人はバディを組むことになる。
やがて、二人は『音超の悪魔』と呼ばれる存在となり、国を取り戻す物語となる。
『ミハルの戦場』の魅力
迫力あるスナイパーアクション
出展:『ミハルの戦場』©濱田轟天/藤本ケンシ
本作の主人公のミハルは狙撃手である。そして、養父が使用していた対物ライフルのバレットM95を愛用している。
この銃は対物ライフルという名の通り、壁などの遮蔽物、軽車両を破壊などを目的とした頑丈な物に対して使用するライフルだ。
本来は人に対して使用するものではないのだが、ミハルは人に対して撃っていく。大口径の弾であるため、人に撃つと当たった場所が文字通り飛散するほどの威力を誇る。
射撃音もパン、バンなどの軽い破裂音とは違いドンッと腹の底に響きそうな音が鳴り、小柄なミハルの体を揺らす。
そういった描写の数々は読んでいると息を呑んでしまうほどの迫力がある。
観測手と狙撃手の絆
出展:『ミハルの戦場』©濱田轟天/藤本ケンシ
狙撃手を扱った作品だと、なかなか描かれない観測手が今作では良き相棒として存在感を放っている。
観測手とは、観測用の光化学機を用いて狙撃手に狙撃に必要な情報を伝える役目を持つ役のことである。漫画や映画だと観測手について描くことが少ないため、新鮮味を感じた。
観測手であるショウは元々狙撃手だったが、指を失ったことで前線を退いていた。クセの強いパーマにひげ面、ちゃらんぽらんな性格に見えるが、狙撃手としての腕は確かだ。そのため、狙撃手の先輩として観測手というパートーナーとしてまだまだ未熟なミハルを導いていく。
ミハルの子供故の短慮さや、狙撃手としての腕の自信からくる舐めた態度などをショウは受け入れ、諭していく。そんなショウにミハルは心を開き、信頼関係を築いていく。
やがては名コンビとして名を轟かすとプロローグにて語られているため、ここからさらに絆を深めていくのだろうと思うと、その過程がとても楽しみ。
内面イケメンのキャラたち
出展:『ミハルの戦場』©濱田轟天/藤本ケンシ
正直、ミハルやショウなどのキャラたちは美少女やイケメンといったデザインではない。ミハルは整っている方だが美少女というわけではなく、平凡でありふれた顔付きなんだったら無愛想で可愛げが薄い。しかし、笑ったら年相応の顔付きで愛嬌があって可愛く見える。また子供故の思慮の浅さやイキリなどがあり可愛くないように思えるが、作戦のために必死になる姿は素直に応援したくなる。
ショウは癖の強いパーマヘアーに面長でくたびれた印象を受ける顔をしている。また、初登場時に物資が乏しくて勿体ないからという理由で、人の残したご飯の稗のカスを舐め回して食べているなど、少し気持ち悪いおじさん。
(物資が貴重ということを考えれば、行為自体は頷けるのだが、やはりちょっと…)
しかし、観測手としてミハルの狙撃のアドバイスをする先輩の面。敵兵士の死体を雑に扱うミハルを叱りつける倫理観を持つ大人の面。そして戦地ではぐれても作戦のためにミハルを信じて狙撃ポイントで待つ相棒の面と頼りがいのある男性という内面イケメンなキャラでもある。
今のところ私の最推し。
キャラの内面を重視している人にオススメ。
子供が戦場に立つ世知辛さと違和感
出展:『ミハルの戦場』©濱田轟天/藤本ケンシ
舞台は日本近海にある海洋資源の利権を求めて、さまざまな国が日本を侵略したことで、分断された日本。数多ある勢力の中で、ミハルが所属しているのは日本国政府主権維持軍(通称SKF)という組織。
日本をかつてのような法治国家に戻すべく戦っている組織で、正規の軍人以外に傭兵や少年兵などで構成されている。
まだまだ子供であるミハルや少年兵のムハンマドが戦場に立たねばならない状況はなんとも世知辛さを感じてしまう。
特に、養父を亡くしたあと一人で彷徨い、多くの凄惨な光景を目の当たりしてきたミハルの心のよりどころが、ぶーちゃんという豚のぬいぐるみであることも、本来はぬいぐるみを可愛がる年頃の子供だと突きつけられて心が痛い。
個人的に、ショウたちなどの大人が言葉では大人としてミハルたちを諭している姿が描かれているのに、本来庇護下に置くべき子供を戦場に連れ出している姿には違和感を覚える。
敵の勢力側に少年兵の姿は描かれていない。まだ描かれてないだけで、敵勢力側にも少年兵がいるかもしれないが。
主人公側だけ子供を戦地に立たせているというのは何かの伏線なのか。はたまた戦場の世知辛さを描くためなのか。まだ連載が始まったばかりなので、今後に期待。
まとめ
泥臭いミリタリー系が好きな人に刺さること間違いなしだと思う。ただ、美少女×ミリタリーではないので女の子が可愛いかっこいい系を求めてる人にはハマらないかも。
今後他国に支配された日本人たちの扱いなども詳細に描かれそうなので、これからどんどん面白くなると思う。
連載は始まったばかりで、現在(2025年7月)で1巻しか発売していないので、最新話に追いつきやすいのでオススメ。
アプリの「マンガワン」ではプロローグと1話が無料なので、作品の雰囲気を知りたい人は一読してみるといいかもしれない。



